Tuesday, June 7, 2011

南北で全然違う:粽の味。

毎年この時期になると必ず出る、粽の話題。前にも似たようなことを書いた気がしますが、もう埋もれてるからよしとしましょう。

日本でも東西で味噌汁の味が大分違うそうですね。この小さい台湾でも、南北で味の好みにかなりの差があります。中でも、粽は南北で製法からして全く違います。

南部粽

台南を中心とする南部粽は、材料と米を一緒に包んで、熱湯に投げ込んでゆでます。だから米がやわらかくぷりぷりになっているのが特徴。

材料は、ピーナッツ、アヒルの卵の黄身など、いろいろごてごて入っています。

どちらかというと、甘い味付け。これにさらに甘いあんかけのソースをかけて食べるのが台南風。


北部粽
一方北部粽は、中華鍋でいったんチャーハンのように炒めたもち米を包み、それを蒸篭で蒸して食べます。だから食感が全然違う。米が一粒一粒はっきり分かれていて、硬い歯ごたえです。

中身は至ってシンプル。肉だけということもあります。

味付けは、どちらかというとしょっぱいほうです。(台湾の食べ物としては、という意味です。日本人には、やはり塩気が薄く感じるでしょう。)

そのまま食べることが多いですが、かけるとしたら、スイートチリソースというケチャップのようなたれです。

台南にある奇美病院の医師は、やっぱりというか、南部粽のほうが体にいいと言っています。北部は炒めてあるから脂っこくて、カロリーが高いそうです。南部粽のほうが、コレステロールが高そうな具がゴタゴタ入っているような気がしますが・・・

でも、僕もどちらが好きかと言ったら、南部粽です。妻の実家は北部人ですから、家で作るのは北部粽ですけどね。

このほか、台湾には、客家粽、外省粽、甜粽などがあります。原住民の料理にも、粽に似た食べ物があります。

日本にも粽ってありましたよね、確か?

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